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コート剤のアクアロード有限会社

製造業者の戯言

製造業者の戯言
コーティング剤の嘘とかホントとか
普段知ることのない生産者側からの意見や感想を書くわけですがとってもリスキーですよね。でも私は是非ともよい商品をわかってもらいたいし、数ある商品からこのグラスミストを選択してもらいたいんです。
私も以前は普通の消費者でした。夜中の通販番組で色々と買い求める訳ですが、ほとんどの商品は普通のワックスと変わらないか、値段相応のものでもありませんでした。
この商品は、ひょんなことから有名コーティング剤を開発した人と知り合い、最新の保護光沢技術によって作られた商品となっています。本当に消費者にとって必要な機能や保護性能が得られたる商品になったと思うんです。だからこそ皆様によい目を養っていただきたくこのコラムを書かせて頂いたのです。

コーティング剤の嘘・ホント

普段知ることのない生産者側からの意見や感想を書くわけですがとってもリスキーですよね。でも私は是非ともよい商品をわかってもらいたいし、数ある商品からこのグラスミストを選択してもらいたいんです。
私も以前は普通の消費者でした。夜中の通販番組で色々と買い求める訳ですが、ほとんどの商品は普通のワックスと変わらないか、値段相応のものでもありませんでした。
この商品は、ひょんなことから有名コーティング剤を開発した人と知り合い、最新の保護光沢技術によって作られた商品となっています。本当に消費者にとって必要な機能や保護性能が得られたる商品になったと思うんです。だからこそ皆様によい目を養っていただきたくこのコラムを書かせて頂いたのです。



1.性能の落ちる新製品

市場にはガラス系コーティング剤はたくさんの種類があります。ですがこの中にはオリジナル商品からの派生というようなOEM品や改良品が本当に多くみられます。

処方を買ってそのままつくり続ける会社もあれば、独自に改良する会社もあります。どの世界にも言える事ですが、はじめから開発した人間が作った製品と処方を見ながら改良したと製品とは根本的な基礎レベルが違います。特にコストダウンを目的に変更したりすると持続力が落ちたとか、艶が無くなったとか、施工がし難くなった、汚れが付きやすくなったとかありえるわけです。
本来新商品は機能や性能が進化していないといけないのですが、薬品の問題で艶と持続力のバランスが取りにくい性能が落ちたと思うこともあるかと思います。
ですから、この改良はコストダウンが目的か性能向上が目的かを見極める必要があると思うわけです。


2.プロ施工とアマチュア施工の違いとは

コーティング処理には、プロの技とか言われますよね。プロ施工とアマチュア施工の違いは一体なんなんでしょうか?
コーティング剤が業務用とか言う人もいるでしょう。でもこの違いは保護成分の含有量で、これを多く含むとムラが非常に出やすくなるんです。ですから市販品は、なるべくムラを作らないように処方されているんです。でも市販品との差なんて微々たるものです。1年に1回数万円をかけて施工するより、1回500円で年2〜4回自分で施工する方がよっぽど綺麗です。これは自信を持って言えます。
逆にプロ施工のメリットは、下地処理が完璧なこと、ムラを作らないこと、完全硬化、これに尽きると思います。ですから、個人で行う場合は、必ず説明書通りに行えばそれほど大きな違いはありません。それも面倒な方はやはりプロにお任せした方が言いと思います。


3.光沢5年保証の嘘

今の技術で光沢5年の保証をしているコーティング屋さんとかありますよね。あれってどう考えても不可能なんです。からくりは説明を聞けば分かりますが年に一回リペア処理という再コート処理を行う必要があるんです。費用は初期に比べると安く設定されているんですが。これで5年保証とは納得できる人がいるのでしょうか。なせこんな話をするかと言うと・・・次の独自開発薬剤の嘘を読んで下さい。
同様に市販品で光沢1年保障と言うのもまず眉唾ものです。何を持って光沢が落ちないと言うのか調べてみる必要がありますよね。きっと光の反射率何%とか言っているんでしょう。この試験方式は、実際に野外で1年間放置して調べる訳ではありません。計算上1年となる環境を作って調べるのですが、現実と乖離したものなんです。この試験方法ですと、ほとんどのガラスコーティング剤は1年位は大丈夫なんではないでしょうか。大切なのはオーナーの感覚なんです。


4.独自開発の薬剤の嘘

コーティング剤の開発メーカーとは何をするところでしょうか?
この手の商品の独自開発とは処方のことです。決して化学プラントをもって薬液から開発なんてあり得ないのです。
では薬剤の元を作っているところというのはどのようなことろなんでしょうか?実は誰もが一度は聞いたことのあるような世界的な化学メーカーで作られているんです。
そこから供給を受けているのは、ほんの一部の製造メーカーだけです。ほとんどのメーカーは薬液の代理店を使って小分けで供給を受けています。なぜそんなことをするかと言うとただ単にバカ高いからなんです。だから、必要な量を必要なだけ調達した方がかえって会社としては楽になるからなんです。
話はそれましたが、それをどのように配合して、本来の性能を出せるかムラを作らずに施工できるかが腕の見せ所なんです。
本元主原料の供給元が同じようなところなんで基本的な性能差がそんなにあるわけないですよね、だから5年保証なんてはなっから信じていないんです。


5.無機質で出来ているから変化しないの嘘!

よく広告で、無機質でできているから変化しないとかうたっている商品とかありますよね。私はそれがとても疑問だったのです。そもそも、無機質てなにか分かりますか?かつてギリシアでは、人や動物を介して変化するものを有機物として定めました。食べ物、植物等がそうですよね。それ以外の空気や土などは無機質です。さすがに現代ではそんな曖昧な定義ではまずいということで燃焼後に水と二酸化炭素に分解するものを有機物と定めたり、炭素(C)組成の化合物を有機物としたりしていますが、いずれも曖昧で化学の進歩とともに変化しています。現在は、慣例に従って使っているようで、正確な定義は無いと言ったところが現実ではないでしょうか。

そこで、一般的な無機質の特性についてですが安定した状態では変化しにくいことがイメージとしてありますが、それも絶対という訳ではないようです。有機物が天然由来の環境にやさしいものというイメージをセールスポイントにしているので、その対義語 つまり環境変化にも耐える堅牢性をイメージさせているのではと思っています。

いずれにせよ、無機質というのは化学的な分類であって特性ではないということです。

そもそもコーティング剤全般に言えることですが、全ての商品の主成分は無機質ではありません。
それから完全無機質という表現を使っているところもあるようですが、完全なんて言葉は意味がありませんし、そもそも結晶化してしまうようなものを無機質だから・・・とか言っていること自体ナンセンス(古い)のような気がします。


6.価格の謎

私も長らく製造にタッチしていますから、コストの妥当性は十分理解できます。でも、高いのは色々と諸事情があり分かるとしても、極端に安い商品というのはあり得ないんです。
安い商品の作り方としては、主成分の濃度を低めて増粘剤を足したり市販品では使わない工業用の基材を用いたりとか様々です。この手の商品ですと濃度を低めることやランク下のガラス繊維ポリマーを使うとかが王道ではないでしょうか?たとえば橋脚用のコーティング剤とかですね。
製造ロットにもよりますが2000円以下の商品ははてなマークが付きますね。特に店頭売の商品で流通コストの乗っている商品はまず難しいのではないでしょうか。なぜこんなことが言えるかと言いますと、主成分のガラスポリマーの価格は、びっくりするくらい高いものなんです。こんな高価な薬剤を使って作る商品ですからそんなに安く出来る訳はないんです。もちろん処分品は例外ですけど。


7.よい商品と悪い商品の見分け方1

私たち作る側からの目線ですと商品にビー玉なんか入れてカラカラと振って使う商品なんかありますよね。あれって未完成商品と見てしまうんです。だってほっといたら固まるて言うことですから。これも反論があって固まるあらそれが効果だとか言う人もいるんです。
でも、考えてみて下さい。固まりが出来るてことは固まる成分が固まって使えなくなったことは隠せない事実でして、その処方で業務用なんか間違っても出来ませんよね。だって、20L容器の中で固まらないように鉄球でも入れといてよく振ってからお使い下さいとか言われても悪夢としか思いません。だから早めに使って下さいとか言われても・・・食べ物でもないのに、しかもそんなところに限って無機質ですから変化しませんとか。笑っちゃいますよね。
こんな小さな仕様にも商品を見極めるヒントがあるんです。


8.良い商品と悪い商品の見分け方2

この手のガラスコーティング剤でスポンジに染み込ませて使うヤツとかにとかありますよね。あれにもからくりがあるんです。スプレー容器が高いこともあると思いますが、中にはスプレーに出来ない商品もあるんです。上のビー玉の話とかぶってしまうんですけど、やはり溶剤が不安定でノズルが詰まってしまうからなんです。それを防ぐために、結晶化したものを濾過(ろか)して、うわばみだけを製品化したものもあります。スプレー式になって光沢や保護性能が落ちたと言う商品がありますがこれがそれにあたります。
また、容量サイズが1種類しかないのも疑問が残ります。大容量の品質保持が出来ていない可能性があります。
まあ実際に同じ商品で数種類も作るのは在庫との兼ね合いで出来ないところも多いと思いますが、ある意味消費者の立場から考えて頂きたいと思う次第でもあります。私は3種類以上は作る予定です。


9.コーティングの硬度の嘘!

よくコーティングの硬度8とか9とか言っている商品なんかありますよね。きっぱりと言いますがあれって信じられません。だって8とか9とかになるとパリパリですよ・・・皮膜なんか。走行中の自動車のボディなんか絶えず振動していますからね本当にそんな硬度なんかあれば剥がれてきますし、そこで指なんか切ることもあるはずです。でもそんな話聞いたことがありません。
硬度計は、かつては部材に針を一定の重さで掛けたときの傷や凹具合で見ていたんですが、今は音波を使ったり、硬いものの跳ね返り速度で測る装置もあるようです。最新の測定装置の場合キズをつけるわけではありませんので、きっと硬度はその際に使ったコーティングしたガラス面とかボディの硬度を測ったと思うんです。つまりガラスや鉄の硬度を測ったと。
私なんかそんな宣伝文句馬鹿らしくて言えません。


10.コーティング後にワックスを掛けられます嘘!

コーティング後にワックスを掛けられますとかいう宣伝文句がありますよね。この手のコーティング剤を作っている側からするとなぜそんなこと言うのか疑問なんです。確かに、塗ることは可能なんです。でも意味が全くないんです。今までのワックスの欠点とされていた拭き取りにくさ、埃や汚れの付着などがあたりまえに復活してしまいます。それに折角ガラスに付くシリコン皮膜からオサラバ出来たと思うのに、わざわざシリコン皮膜を塗らせるなんて狂気の沙汰としか思えません。最悪なのは、ホワイトボディ用のコンパウンド入りワックスなんかコーティング膜まではがしてしまいますから。
本当に困ったメーカーもあるものです。


11.私はそれでもメチルシロキサン樹脂+フッ素樹脂をNo1とします!

ちょっと専門的な内容になってしまうんですけど、弊社の商品の主成分はメチルシロキサン樹脂とフッ素樹脂を中心に使っています。なにより光沢性と保護性能が高いにも関わらず、施工性が抜群に良いのが特長です。反面、溶剤安定性に欠ける為製品化するに当たって非常に高度な処方技術が必要になります。

一方では、シランカップリング剤を使ったガラスコートをリアルガラスと呼んでさらに長期保存と言うものもあります。シランは使い方によっては確かにガラスに近いものとなり保護性能は高まりますが、施工時のムラの問題や経年劣化で汚れが付きやすい問題など家庭用のコーティング剤としては「?」マークが付きます。さらに、ガラス成分というと言いますけれど実際ミクロで見ますとガラスビーズが並べられたと同じ状態ですから、やはり経年で剥げてきます。落ちかかったコーティング面はさらに汚れが付くのもこのような問題からです。厄介なのは再施工時に本当に輝きを出すのであれば一度全てを落とさなければならないことで、その際に塗装面も薄くではありますが削る必要があるんです。
そのうち面倒になって使わなくなるでしょう。やはりこれは業者向けの仕様なんです。
建築物の保護に使われるようなものですから、再施工のことなんか考えていませんよね。

そんなに面倒なのでさぞかし効果も高いと思いますが、実はそれほど差は無いんです。使った方なら分かりますが新車時でも1年なんて無理で、数年たつと半年がやっとというレベルです。
それより定期的に水洗いする際に振りかけただけで安心してムラなくコーティングが出来る上に、皮膜をも厚くできるこのメチルシロキサン樹脂とフッ素樹脂の組み合わせが今でもNo1と思っています。


12.塩基配合による親水性をうたうのは意味があるのか?

こちらもちょっと専門的になってしまうのですが、商品によってはシリカ(ガラス原料)結合の塩基配列を記載してこの商品はこの塩基だから親水性とか言うのもどうかと思うんです。

そのそも親水性はコーティング層の化学的特性ですので、硬化後は水と結合なんてしません。さらに詳しく言うと溶剤中では加水分解してるだけなんです。
シリカ化合物を無機質で変化しないと表現しておきながら、一方では水分子と結合しやすいとか、矛盾もはなはだしいですよね。

そもそも、水分子と化学結合すれば性質も変わるわけで、意味がないと思っているんです。

グラスミストは、多孔性シリカを原料としてそこに親水性の秘密があるわけです。


13.汚れを取りながらコーティングの真偽?

コーティング剤の中には「汚れを取りながらコーティング出来ます」てうたっている商品てありますよね。
そもそもそれをセールスポイントにするなんて酷すぎるとおもいませんが?

だって、洗浄成分と言われているものは界面活性剤で一般的には油を包んで取るものという認識ですが、私どもの認識では基材の中和をさせるものなんです。正直に言いますと全てのコーティング剤に入っています。これがないと溶剤が分離してしまうからです。その界面活性剤の質と量で洗浄効果を高くすることは出来ますし、ほとんどのガラスコーティング剤は意図していなくても汚れ落としが可能です。理由は別の機会に・・・。

でも多くの会社は、そんなことはうたいません。なぜなら汚れたままコーティングすればボディにキズを付けるからにほか他ならないからです。

コーティング剤を買う人たちは、やはりきれいにしたいからとか、ボディの保護をしたいからとか考えている人たちです。そんな人たちに汚れを付いたままコーティングさせるなんてちょっと無責任すぎるような気がします。

別にグラスミスト専用シャンプーなんて買わなくてもいいですから、はじめ位はちゃんと洗ってコーティングして下さい。
でも、シリコンオイルの入っているものは使わないで下さいね。効果が落ちますので・・・・。

よくわからないなら専用シャンプーがお勧めです。


14.紫外線防止作用の嘘・ホント

紫外線のことを考えたことはありますでしょうか?あの色を褪色させるあれです。

私は以前に日焼け止めを作ったことがあり、その時非常に苦労したことを覚えています。
紫外線を防止するには2つの作用が必要です。第一に吸収、そして反射。
どちらかが欠けても効果は弱まります。その作用にはそれぞれ副次的な問題が出てきます。
まずは吸収。これは光エネルギーを熱に換えてしまいます。反射は、使い方によっては透明度を悪くします。

よく日焼け止めを塗ると白くなるなんて言いますよね!特にSPF値に高いやつなんか。あれなんてもろにその両方を抑えているからなんです。(ちなみにSPF値は紫外線遮断効果をはかるものではなく、持続性を計るものです。)

仮に、コーティング剤に現在の技術で紫外線防止効果を入れるとしましょう。その効果はいつまで続くのでしょうか?人の皮膚に塗るタイプなんで2時間位しか効きませんから。こんな機能で自動車用なんて話にもなりませんから。
とても難しい技術なんです。

もともと薄い皮膜を作るガラス繊維系コーティング剤はこれが苦手分野なんです。
厚い皮膜のワックスは有利ですよね。
だからワックスが良いのかと言うとそれも疑問です。なぜならワックスは、塗布後から層が削られますのでそれで紫外線遮断の初期性能が保てないからなんです。まあ、ワックスでも紫外線遮断をうたった商品なんてあまりないですけど。

そんな問題がありながらなぜ大きな問題になっていなかったのかと言うと・・・。
単に難しいこともありますが、塗料メーカーの質が上がったからに他なりません。塗料メーカー様様です。

現実的には、どんな製品でも効果は微々たるものですし汚いコーティングで遮断しても意味がないわけで 今後の研究課題とさせていただきます。
そのうちいいものができるかもしれませんが・・・。

ですので、今の段階ではあまり気にしない方が気持ち的にはよいのではないかと思う次第です。無責任と思われますがこれが現実です。

それが気になって仕方がない方は、自動車カバーや屋根付駐車場という選択しかありません。


15.磨き傷はコーティング剤で塞ぐの嘘・ホント

グラスミストのコーティング自体は非常に簡単です。でもひとつだけ大変な作業があります。それは初回コーティング前の下地処理です。これをすることによって輝きの度合いが段違いに変わってくるんです。

よく、コーティングをすることによって磨き傷が無くなったというような話をする人がいます。正直に言いますと一回のコーティングで磨き傷が無くなることはありえません。実際に数字で表すとはっきりしますが、コンパウンドで消える傷というのは10マイクロメートル位まででしょうか。磨き傷は2〜3マイクロメートル位と言われています。一方コーティング剤の厚みは1マイクロメートル程度しかありませんので一度にキズを埋めることは難しいことがわかります。

それでもキズが消えたと言う人もいるでしょう。それはあまり大きな声では言えませんがそのコーティング剤中にシリコンオイルを含有させているからなんです。シリコンオイルはガラス繊維よりも厚い層を作ります。また、光の乱反射率が高いため傷を目立たなくする効果があるんです。ガラス繊維ポリマーは親水性なんですが疎水するタイプの商品てありますよね。これって正体はこのオイル成分なんです。
だったらそれで言いとか言う人もいるかもしれませんが、最大の欠点をはらんでいるんです。疎水性なんでウォータスポットがどうのとか小さいことは抜きにして、最大の問題はコート層が格段に弱くなるんです。密着度合いが落ちるんです。これって、コーティング剤には致命的ですよね。ですから良心的なコーティングメーカーは、多少光沢にぎらぎら感が無くてもシリコンオイルなんか入れないんです。光沢は下地から作ると言うのが基本なんです。

でもそれって面倒ですよね、ですので重ね施工を励行しているんです。数回施工すればある程度の磨き傷位は消えてしまいますから。

参考ですが塗装関係に方に聞きましたところ、塗装面のメタリッククリア層の厚みは通常30〜50マイクロメートル、通常のコンパウンドでしっかりと磨くと3〜5マイクロメートル位削られると言われていますので、5〜10回位は削ることが可能とのことです。時間と体力と気力がある方は1回だけでも下地処理をすることを推奨します。それほどこだわらない方には重ね施工を、出来れば両方をしていただくことがベストです。

あまり大きな声では言えないんですが、私はコンパウンド作業が苦手で一度クルマのボンネットを曇らせた経験があります。そこで、研磨剤の入っていない下地処理剤も一緒に作ろうと思っています。普通コンパウンドに比べて時間はかかりますが、ほとんど表面を削りませんので安心して使用が出来るものです。良かったら今後試してください。

それから、一部のクルマの塗装にはコンパウンドが使用できないものもあります。ディーラー等で確認してからの作業を切にお願いする次第です。


16.実はカルナバ蝋の輝きが一番好き

ガラスコーティング剤は、塗装面やプラティック面、ガラス面等の保護性能、防汚性能において最良の選択であることは間違いない事実です。でもこれは完全な掟破りかも知れませんが、個人的にはカルナバ蝋の輝きが一番好きです。
なんというか、あの厚みを感じるクリア層がなんとも言えなく好きなんです。もちろん、ほこりとか、保護性能の低さとかそれに伴うデメリットも十分に知っています。それでもこの輝きには魅力を感じるです。

個人的には、ガラス繊維コーティングを知るとアクリルワックスには全く魅力を感じなくなりますが、カルナバ蝋には捨てがたい魅力があるんですよね。”重ね施工をせずにカルナバの輝き”これが今後永遠の開発課題になると思うんです。

かつてラッカー塗装しかなかった時代から、ウレタン塗装となり同時にメタリック塗装が主流をなしてきました。それらを振り返るとやはり厚いクリア層の魅力は捨てられないのも理解出来ます。

将来的には、コーティング剤カテゴリーとカルナバカテゴリーの2つになるような気がしてなりません。
今回の話は完全なよた話ですので忘れてください。


17.カーシャンプーの良し悪し?

カーシャンプーて良く売っていますよね。カーシャンプーと家庭用洗剤との違いってなんだかわかりますか?やっぱり専用だからありがたく思いますよね普通は。
でも基本成分なんては何も変わらないです。ほとんどのカーシャンプーに使われているのが界面活性剤でこれが油汚れを落とすものなんですが、これには特徴があるんです。
実はPHが高いと汚れを落とす能力も上がるんです。つまりアルカリ性が基本なんです。ですから、家庭用洗剤でも全て使えるわけではなくて一部の商品にはシミなんかで塗装を痛めてしまうものもあるのです。

一方通販でよくやっている洗剤では炭酸塩というのを主成分において汚れ落としに使っているものもあります。もちろん単品で使用するとただの漂白剤になってしまいますので、界面活性剤と組み合わせて発売しています。こちらの方がPHが低く抑えられるので塗装面には安全かと思いますが、泡立ちが悪いので使用感が悪いことが欠点です。

そこで、ずばりカーシャンプーの安全性を重視した場合、裏の表記で弱アルカリ性との表記をしたものを選択して下さい。家庭用洗剤でも同様です。また、効果は未知数ですが専用カーシャンプーにはさび止めとか紫外線防止とかうたった商品もありますが、こちらの成分はコーティング施工において邪魔なだけです。なかでも一番の天敵は、ワックスインシャンプーです。家庭用洗剤の方がよっぽどましです。
これも蛇足なんですが、界面活性剤はとても高価です。安いカーシャンプーの方が含有量が少なく安全な場合があります。

本当に乱文で申し訳ありませんが、そのような使用方法によって選択すべき事柄がありますので、良く分からなかったらコーティング専用シャンプーが安心かもしれません。これって結局なにも中身の無い話ですね。


18.ガラスコートなのにガラスにコート出来ない?

消費者からみるとガラスコートなんで保護性能が高そうだと思って買ったにも関わらず、商品によってはガラスには使用しないで下さいと書いてある。これって変だと思いませんか?

ガラスコートの定義と言っては仰々しいのですが、巷でガラスコート剤と言えば大体シリカが入っています。シリカ自体をボディに振りかけても当たり前ですが全くコートの役目はしない訳で、ただの埃です。そこで、シリカを何らかの形で結合しボディと密着させる役目の基材が必ず入っているわけです。そこに各社の性能差が生まれて来る訳です。もちろんシリカのグレードもありますが・・・。
でもそんな説明 商品にはほとんど記載されていませんよね。必要ないですから。

そんな訳でシリカと結合させる物の中にオイル成分のあるものを選択する会社があります。オイルそのものは、撥水効果を出すのでコーティング直後は水を弾いて気持ちがよいことも分かります。また初期性能だけですが光の反射率を高める効果もあります。
反面、ギラギラ感があるのでガラスには不向きになる上、ワイパーゴムとの相性でうまく滑らない場合もある訳です。もちろん保護性能は落ちるし汚れも付きやすくなります。

そんなことをしてまで入れる理由があるのか不思議ですよね普通は。でも入れるとやはり油性の輝きが出ること以外にもう一つ製造上の秘密があるんです。それは溶剤に溶けやすくする役目もあるんです。つまり品質を維持する為に必要だと。

もし商品の説明で初めは撥水性(オイルが効いている状態)、時間が経つと親水性(オイルが落ちた状態)と紹介している商品があればこれは上記の例に当てはまるものもあるのではないかと思うんです。

グラスミストは完全オイルレスですのでフロントガラスコーティングももちろん問題ありませんし、初期性能を長期間維持します。


19.香りのついたガラスコート剤なんてありません!

コーティング剤の香りについて一言。ワックスなんかで香りがいいものなんかありますよね。中には香りを付けている商品もあると思います。でもガラスコーティング剤には香りは付いていません。これには理由があります。
香りの成分ですがほとんどの香料は油性です。特に天然系の香りは油性と言っても過言はありません。
それがどうして関係してくるのかと言うと、ガラスコーティグ剤は完全にオイルレスでないといけないと思うからです。
オイルレスの最大のメリットは、防汚性能とフロントガラスコーティング施工の是非に関わってきます。
ギラギラのガラスとか、汚れがこびり付くガラスコーティングなんて意味がないですからね。

それと大切な点は、香料はアレルギー反応が出やすいので人によっては使えない人も出てくるわけです。
一見魅力的な香りですが、ガラスコーティングには全く不要の機能なんです。


20.コーティングスポンジは使い捨て?

コーティングの際に使うスポンジなんですが、よく知らないんですが他のメーカーで使い捨てにしろとか言っているところもあるんでしょうか?これって実に難しいところなんです。
簡単に言うと、スポンジ繊維に絡まったコーティング成分が硬化した場合、次の施工時にそれがキズを作ってしまう恐れがあるからなんです。それでも最大で1ミクロン程度なんですが・・・。 でも、毎回スポンジを使い捨てにするなんてあまり褒められた仕様ではありませんよね。そこで私どもの見解としては、コーティング後スポンジが乾く前すぐに石鹸や洗剤で洗うことをお勧めしたいと思います。それだけでも大体の硬化成分を洗い流すことが出来るからです。

それさえ行っていれば問題はないはずです。

出来れば常に新しいものを使うのがいいのは分かっていますが、このご時勢にそんなこと言えません。

21.親水性?撥水性?疎水性?

コーティング剤の特長を出す際に親水とか疎水とか撥水とか言ってますがこの違いを説明するのは厄介ですよね。

基準は親水基にあります。親水基とはカルボキシル基やアミノ基礎が有名で水に溶ける性質を持つものです。これらは体に作る材料として聞いたことがあるではないでしょうか。逆に疎水基とは、水に溶けない性質のもので、メチル基やエチル基が代表的なものです。結果、疎水基と水との間には水を弾く効果が出ます。親水性、疎水性はこれらの性質を現したものなんです。

ちょっと面倒になってしまったので現実に目を向けると・・・

一般的なワックスは、油脂(疎水基=疎水性)で雨上がりに水が弾くことはご存知のことと思います。また、はるか昔から保護光沢に蝋を用いたので、保護光沢=水弾き という固定概念があることは事実です。

ところが、ワックス等は油脂が原料であることから、油汚れも同時に呼び込んでしまう特性も持ち合わせています。なかなか落ちないピッチやタール汚れ、乾燥したトリの糞等はこの典型的な例とも言えます。また、化学的には親水基の結合力の方が圧倒的に強いので概して親水性のコーティング剤が油性に較べてはるかに長い保護性能を保てるわけです。

そこで、撥水なんですが、これは化学的特性ではなく目に見える現象を表したものなんです。(他にも滑水とかの表現を使っているところもあります。)例をあげると葉っぱに貯まったコロコロした水滴なんかは、化学的特性ではなく水の表面張力を使ったものです。
他にも、表面をキレイに磨いたりした摩擦係数の小さなものの上ではコロコロになるのも水の表面張力を引き出しているからです。

それとは別に一部の商品には、オイルを含有させているものもあります。オイルは疎水基なのでコーティング層と別のところに疎水層を作ります。それが、表面ならまだしもボディとの接地面にも層を作ることとなります。それが、保護性能を低めてしまうこととなるようです。

よっぽどの水玉マニアではない限り、親水性能が高いものの方がメンテナンス、保護、光沢に於いて絶対よいのではと思う次第です。


22.メーターパネルへのコーティング

メーターパネルのメンテナンスはどうしていますでしょうか?ほとんどの方が濡れ雑巾で拭いて終わりといったところではないでしょうか。それとも光沢剤なんかで拭きとっているのでしょうか?

新車の時は気が付かなかったのに、いつの間にやら細かいキズが付いていると思います。気になりますよね。
このあたりのメンテナンスは、この手の商品しか無いような気がします。光沢剤を塗ると埃や汚れが付きますし、ましてワックスなんか掛ける気になれませんよね。隙間に白いカスが残ってしまいますから。この辺へのメンテナンスにはガラスコートが最適です。それから、オートバイのシールド、こちらにも汚れが付かなくていいですよ。・・・今回は宣伝です。


23.コーティング後表面がツルツルしないのは問題か?

ガラス系のコーティング剤を使った方は分かる話なんですが、この手のものはコーティング後にワックスのようなツルツル感を得られないものなんです。自宅の窓ガラスを触ってみれば分かりますが、きれいなガラスほど指に密着した感じがありますよね・・・この感覚なんです。

でも、窓ガラス用の洗剤を使うとやっぱりツルツルしたような感じになりますよね。これってピカピカにする為のオイルがやはり入っているんです。結果、ツルツルになったような感覚が生まれます。

今まで、ワックスしか使ったことの無い方には理解に苦しむ仕上がりかと思いますが、これが現実なんです。
人間の指では理解できないコーティングがなぜ、これだけ普及したかというと、雨上がり後の圧倒的な防汚性能があるからです。こればかりは使ってみないとわかりません。また、1m位離れて日光下で車体を眺めてみて下さい。美しい光沢が確認できると思います。
ガラスコーティングは、触る感覚では掴めず、目で掴むものなんです。

どんなに表面をツルツルにしてもらいたいとの要望があっても今後絶対にオイルは入れません。


24.マイクロファイバータオルの有効性はあるのか?

コーティングの最終工程で拭き取り作業があるんですが、その際に拭き取りタオルは何を選択しているのでしょうか?
ほとんどの方は普通のタオルを使っていると思います。でも、仕上がりの際に水玉のあとが付いてみっともないとか思っているのでないでしょうか。これは、単にボディに残った水分の跡なんですが、普通のタオルだとやはりどうしても残ってしまいますよね。

私は、コーティング剤の拭き伸ばしはタオルで行い、拭き取りも同じタオルで行います。それでは跡がついてしまいますよね。そこで、間髪入れずに乾燥したタイルでさらに拭き上げているんです。これだとピカピカになります。手間を掛けていますよね。なぜなら、仕事柄一週間に1〜2回は色々な車を洗っているのでスポンジを持ったりファイバータオルを持ったりするのが面倒なだけです。
商品の特長から、簡単施工を打ち出していますので推奨するのはファイバータオルです。これだと吸水性が抜群にいいので、一回でほとんどの水分を取ってくれます。
デメリットもあるんです。吸水性が良い反面乾燥に時間が掛かるんです、100円ショップで売っている安いファイバータオルなんか薄いので、すぐに乾くのですが私が扱っている厚手のヤツだとそれなりの時間が必要なんです。その分良く水を吸いますが・・・。しかも乾燥機はダメときている。

ですから、私はタオル2枚で行っているんです。普通はファイバータオルの方がお勧めです。


25.厚塗り施工より重ね施工!

せっかく買ったガラス系のコーティング剤ですからやはり、最大限の実力を試したいですよね。そこで原液をそのまま吹き付けたりしている人もいるとは思います。ガラス系のコーティング剤は本当に薄い皮膜をつくるもので、水で流したりしたら勿体ないと思うのも当然でしょう。気持ちは良く分かります。
それでも、こればかりはどうしても推奨できません。

まずはムラの問題。皆さんは、原液を吹き付けるとそのまま硬化が始まると勘違いをしていますが、短期に固まるのはガラスの硬化ではなくて溶剤の蒸発です。ウォータースポットと同様なものです。これは、全く意味を為しません。ムラの元です。それでも硬化後は無駄なコート分が粉を吹いてシミは消えますがムラは残ります。
そして経済性。コート剤の無駄です。

やはり、厚塗りより重ね塗りです。こちらの場合、再施工時に約30%位皮膜が厚くなりますので効果的です。
その場合、最低でも24時間以降に行って下さい。硬化後のガラスコーティング面でないと新たな施工面との結合は出来ませんので。

どうしても直接噴霧がしたい方は、グラスミストを使う分だけ4倍程度に水道水で希釈して、直接ボディに噴霧し濡れたタオルで拭き取って下さい。ただし、一回の使用量のみをその都度希釈し残った液は絶対に本体に戻さないことが条件です。中で固まることがあります。どうしても戻したい方は、薬局で蒸留水を買いそれを使って希釈すればある程度のリスクが低くなりますが・・・・
なんだか面倒ですよね。
できれば普通の使い方の方がいいのではないでしょうか?

26.ガラスコーティング剤で全色対応で無い商品があるなんて!

本物のガラスコーティング剤なら全色対応です。ライトカラー用とかダークカラー用とかの商品があるとすれば多分中に珪藻土なんかが入っているような気がします。簡単に言えば汚れをそぎ落として、コートののりを良くすることだと思うんですが、これって最大の矛盾をはらんでいるってわかりますか?

ガラスコートは、非常に強い皮膜を作ることが特長なんですが、一番最初のコートは汚れを落としたりする上でコンパウンドの役割はあると思うんです。でも再施工時には、意味が無くなってしまうんです。だって、皮膜を剥がしながら施工をしなければならないのですから。よしんば、ガラスコート面がコンパウンドより硬いとしましたら、それ自体意味が無いわけで、仮に汚れが取れない状況になるのなら、ガラスコートかどうかを疑ってしまいますし・・・。もしかしたらシラン(コラム11番)を使っているのなら、市販品では使えないような気がしますし・・・。

多分、商品ラインナップの為の宣伝文句なのかもしれません。1本で内装から外装までコート可能でしたら売るものが無くなってしまいますからね。

なんなんでしょうか?


27.ガラスコーティング剤はつまらない!

ガラスコーティング剤を使ったことがある方は、このような感想を持つ人がいます。
その理由は・・・初回の施工は下地から作ったりする人もいますのでそれなりに手間がかかりますが、それ以降は本当に何もする必要がありません。最大の手間である、汚れやほこりの付着が少ないので、水洗いだけでOKなんです。その際に、簡単にこのグラスミストを振りかけておけば、性能を維持できるからです。

洗車マニアの方には、つらいですよね。
また、特性的に施工直後より2日から3日位経った方が輝きがいいので、ワックスのような満足感は得られないかもしれません。
ある意味本当につまらないと言えばつまらないのです。

そんな洗車マニアの方への提案として、エンジンルームのコーティングはいかがでしょうか!
油まみれになるエンジンルームの方が、満足度は高くなりますよ!
こんなところにコーティングできるのはガラスコートしかありません。シリコンを使った保護剤のように汚れをこびり付かせるようなことはありませんからお勧めです。


28.ついに完成か!紫外線遮断樹脂

以前のコラムで書かせてもらったのですが、ガラスコートでの紫外線対策は非常に難しいものです。その不可能と思われていた紫外線遮断機能をついに加えることに成功しました。
この機能は業界初のものであり他社の追随を許しません。ちなみに人体用の紫外線遮断および吸収クリームなんかの作用は、2〜4時間位なんですが、自動車のコートには全く意味を為しませんよね。それがなんと2ヶ月の長期に渡り塗装や樹脂に有害な紫外線から守ってくれるんです。

前々から地味に試験を繰り返していたんですが、ついに完成です。誠にうれしい限りです。
現在、理化学研究所で試験を行う手配をしていますので、グラスミストの発売には全てこちらの仕様になります。

そこいらのなんちゃって紫外線遮断コートとは全くレベルが違います。期待して下さい。

実は次のギミックも用意しています。こちらも画期的なものです。今は言えませんが近い将来登場しますのでこちらも期待ください。


29.タイヤへの施工

グラスミストは、万能タイプですが、施工が出来ないところが2箇所あります。それは、シートとタイヤです。シートはこの際後回しにしてもタイヤは是非とも取り組みたいところです。

今までのタイヤ保護剤の問題は、仕上げ後の妙なベタツキと初期性能の維持が出来ないこと。まあ、数日であのテカリは無くなってしまいますよね。それと同時に、ベタツキもなくなるんですが。

そこで考えました。テカリ成分を柔軟性のある物質で包んでしまおうと。それをゴム面に塗ればいいのかと。それだとベタツキもなく長期維持ができるので問題は解決できると・・・。

これもそのうち出します。そしてシートも・・・・楽しみです。

30.洗車機を使ったコーティング作業!

このグラスミストも含めてガラス系コーティング剤は、本剤を塗った後に水で流す作業工程を必要とします。慣れないとやはり塗りすぎてしまうので、あとで無駄なコート分が浮いてくることと、浮き出した汚れを一緒にコートしてしまう対策から必要なことなんです。
でも、庭なんか持っていて優雅に洗車できる人が全てではなく、洗車機頼りの人も沢山いるわけです。実は私も会社でしか洗車は出来ず、自宅のみの生活ですとやはり洗車機頼りになるわけです。

その際、この手の商品を使用するのは非常に難しいのではないでしょうか?
なぜなら、水洗い洗車後にコーティング剤を塗ってから更に水洗いなんて、なかなか出来ませんよね。
そこで対策として、水洗い洗車の後 このグラスミストを4倍程度に薄めて直接噴霧したあと、濡れたタオルで拭き伸ばしてはいかがでしょうか?その後はから拭きです。
水道水で薄めた場合は、品質維持に問題がありますので使いきる量にして下さい。

大体、20ccを薄めて80cc位にすれば1台分は間に合いそうです。

これはグラスミストのみに適用出来る方法ですので、他社の製品では真似しないで下さい。ものによっては、即座に結晶化したり白濁したり、硬化が出来なくなるものもあります。理由もわかっているのですが、それは言えませんのであしからず。


31.これはひどい鉄粉を除去出来るシャンプー!

最近鉄粉を取るカーシャンプーとか出回っています。これが本当なら画期的ですよね。あの塗装面刺さった鉄粉を取ってくれるなんて。
そこで早速買いました。そして蓋を開けたら成分がわかりました。

これはひどいですよね。主成分はチオグリコール酸です。この成分の特徴は三酸化鉄(赤錆)や二酸化鉄(黒錆)から酸素原子を取ってしまい自らの硫黄とくっ付けてしまうという還元剤なんです。
専門的になるんですけど他の化合物、 例えばアンモニウムとかカルシウム等でpHや特性が変わって来ます。錆取ですとアンモニウムが一般的なんでしょうか。これはパーマ液の原料にも使われますが、パーマ液はアルカリ性、還元剤は中性に調整されています。

それにしても、これって鉄粉が取れるわけありませんよね。簡単に言えば錆取りですから。私も作っています。
もちろん、チオだけでは能力が落ちるので界面活性剤(この場合は浸透性に使用)や保存剤、促進剤などが入っているわけです。一般的にチオの濃度によってコストが変わって来ます。

この手の商品では濃度はかなり薄く設定されているようです。

どちらにせよ、鉄粉除去能力はありません。
この手の商品を擁護するのであれば、鉄粉が取れたかのチェックには使用出来そうです。ただし酸化しているものに限りますが。

それから、塗装に影響があるのかという話を良く聞きます。結論から言うと短時間(1時間程度の使用)ならなんの問題もありませんが、使用後は必ず水で流す必要があります。これは、空気中の酸素と結合したものが揮発と共に塗装面に張り付くからです。それさえ意識すれば問題ありません。

似たようなものを自分で作りたい方は、弊社のロジックTを5〜6倍に薄めて市販の洗剤を混ぜて使ってみて下さい。同様の商品が作れます。

これって効果ない機能なんですが、なんか惹かれますよね。


32.作ってみました鉄粉取りシャンプー・・・ごめんなさい

前回のお話で鉄粉除去の出来るシャンプーを疑問視したんですが、自分で作ってみました。結果は・・・誠にお恥ずかしい限りですが結構良かったんです。それは何故かと考えたたら納得の出来る理屈が見つかりました。今回はお詫びと報告を・・・。
また、使いもしないで人にあげてしまったことを悔やんでいます。

あまり期待しないで作ったんですけど、結構取れるんで除去したものを顕微鏡で見て見ました。すると思わぬ効用があったことに気付いたんです。あの紫シャンプーの原料はどこかで書いたような気がしますがチオグリコール酸です。この薬剤は、私は還元剤として使っています。還元剤とは、物質から主に酸素を分離吸着するので錆落としとして使っています。それはともかく顕微鏡で見ると、そこには小さくなった鉄粉らしきものが見れました。つまり、酸化物がとれて物理的に小さくなっていたんです。それで取れやすくなったみたいだと思ったわけです。本当に暴言すみません。
私の作ったものは濃度が高いので市販品とは違いますが、傾向は掴めると思います。

33.サンプル車両が無い

仕事柄、車やバイクの塗装面を見たり何かを塗ったり、剥がしたりすることが多いのですが、さすがにサンプル車両が少なくなってきました。まあ提供してくれる方もキレイになるとは言え、半分しか塗らなかったりとか磨いたあとにわざと汚れを付けたりとか、水を掛けたりとかあまり楽しくは無いと思います。ひどい時は、ボンネットを8分割にしてテープを貼ってそれぞれ違う薬剤を垂らしているのですから見られたら、きっと卒倒するでしょう。

そんな楽しい日々も続きそうにもありません。サンプル車両が少なくなって来たからです。というのも、全てのワックスやコーティング剤はある薬品を使えば落とすことが可能です。サンプル車両の使いまわしが出来たんです。
しかし、次回作のコーティング剤は、一度硬化するとコンパウンドで削らないと落ちません。サンプル車両が激減しました。どなたか提供していただけないでしょうか?


34.新コート剤完成

以前タイヤコート剤で光沢剤を包んでしまうことを考えたのですが、これには布石があります。前々から硬化樹脂を是非使いたいと思っていたんですが、どうしても安定性に欠けるために使えない状態が長く続きました。樹脂はウレタン。馴染みのある方には分かると思いますが、これは全ての車のクリア層に塗られている非常に滑らかでありながら強い樹脂です。この技術のお陰で、塗装強度が見違えるほど上がったんです。しかも紫外線吸収力も強い。最近の車の方が色あせが少ないのは、この力によって成されている部分も多分にはらんでいます。
塗装業の方のほとんどは2液混合タイプのウレタン樹脂を使っているはずです。私は1液タイプにしました。2液タイプは取り扱いが面倒ですし、それほど厚みを必要としていませんので・・・・と言うと簡単なようですが非常に難しいんです。市販のエポキシ系の2液混合タイプはありますが、ウレタンタイプはないのではないでしょうか。

そこでちょこっと説明を。
ウレタン樹脂同士は接着強度が低いので、補助剤としてガラス繊維を絡めています。ガラス繊維は、今まで作ってきたこともあり扱いは心得ています。ガラス繊維は構造上網目のような結合をするんですが、その間隔はミクロの世界では比較的広いものです。ウレタン樹脂は均一にその目を使って接着強度を上げます。
仕上がりは、びっくりするほど平準でツルツルピカピカです。カルナバ蝋並みの仕上がりです。

欠点もあります。まずは、ちょっとコスト高。まあこれは、大したことではありません。そして、拭き取りが面倒なこと。といっても一般ワックス並みですけど。それと、サンプル車両がなくなること。こればかりは参りました。なにせ一度コートして固まると取れないんです。なにを使ってもだめなんです。近所の人の車を勝手に磨いています。気が付かれないようにトランク部分です。雨上がりに明らかに違いが分かるので、びっくりするかもしれません。これなら本当に5年位持ちそうです。


35.新コート剤 名前はベルツ

このコート剤の名前を決めました。名前はベルツと言います。ベルツ先生にちなんだものです。知っている方も中にはいるかも知れません。ベルツ先生は戦後のドイツの医者で日本と深い関わりを持っています。いまでもベルツ先生が処方した化粧水のグリセリンカリ液がベルツ水として売っています。日本の女性の肌荒れから救ったと言っても過言ではありません。私も自動車の塗装面を救いたい・・・なんて言ってみたいと思っています。


36.ベルツ-マフラーに光沢を出す

しつこい話で申し訳ありませんが、ベルツにはもうひとつの効能があります。実は耐熱性能がすばらしく良いことなんです。
よくバイクにマフラーにワックスを塗ると、ちょっと走るとワックス成分が揮発してもとの木阿弥になりますよね。しょっちゅうマフラーにワックスを掛けているのに、錆びてしまうなんて声も聞いたりします。

これは完全に間違った対処法なんです。マフラーに付いたわずかなオイル成分がワックスに溶け込んで一緒に揮発してしまうからなんです。簡単に言うと元々マフラーに付いていたワックスを溶かし取っているからに他ならないわけなんです。だから、錆びは進行します。専用の耐熱ワックスでないと駄目な理由がそこにあります。
ベルツを作る際に、計算上270度と言う耐熱温度が期待できると思いましたが、実際私のリード100のマフラーに塗ると、現在数ヶ月間ですがキレイに濡れた光を出しています。すごいと思いませんか!

37.ベルツ-タイヤに光沢を出す・・・イマイチか!

またまたベルツの話なんですが、タイヤにも塗れます。もちろん塗りました。結果は・・・場合によるみたいです。比較的新しいタイヤの場合は、それなりの光沢を出すのですが古くなるとゴムへの吸収が強すぎてイマイチです。数度に渡って塗り込めば光沢が出るのですが、ちょっと不経済かなと言った感じです。それでも防汚性能は格段に上がるのですが、見た目が・・・やっぱり専用品の方がいいのではないかと。


38.ベルツ-ガラスに塗布する・・・肩・腰に負担あり!

施工にはちょっとコツがあります。汚いガラス面では途轍もなく大変な作業となってしまう点です。ガラスについてシリコン皮膜なんかに、コートしてしまうと皮膜の周り全てにコートしてしまいます。ですから、余計な成分が白く浮いてもなかなか取れないこととなります。それを回避するには、ガラス面のクリーニングしかありません。この作業がちょっと面倒かなと思います。また、それを取るのも面倒な場合は固く絞ったタオルにベルツを一振りしたあと限りなく伸ばし続けます。すると白い膜の問題は回避出来ます。しかし、本来の性能を出すわけではありません。日を置いてから数度の作業が必要となります。

施工上の問題は、表面はボディとの連続ですので問題ありませんが、内側は私のようなおじさんには非常にきつい作業です。窓の部分はいいとしてもフロントガラスの内側は、非常に面倒です。最近の車は、空気抵抗の問題か、デザインの問題か知りませんが、フロントガラスが寝ています。すると手が届かないとか腰に負担のかかる姿勢での作業を強要されるわけです。通常のガラス磨きのように塗って拭き取って終わりではなく、ベルツには磨き作業が入るわけです。もちろんキレイになります。肩と腰も痛めます。それだけです。

そしてその効用は・・・正直に言いますとフロントガラスの内側だけは塗らない方が良い方もいると思います。確かにキレイになりますし、汚れも付きにくくなります。作業が大変なのは仕方がないとしても、ベルツの特徴である親水性がフロントガラスを曇らせます。水分と仲良しなんです。ある意味、結露を流さないと言えるかも知れません。エアコンを付ければいいのですけど、クリンビューなんかを使っている方には理解できない仕様かも知れませんね。


39.UVコートは捨てたのか!

いままで散々苦労して作ったUVコート作用を新しいベルツにはうたっておりません。UVカットは必要なしと判断したのか、相性が悪いと判断したのか疑問な点ではありますが、正直言って相性が悪かったからです。

前にも書いたかと思いますが、UV(紫外線)カット作用には反射と吸収と言う2つの工程が必要になります。どちらか一方でも欠けると効力が落ちてしまうからです。
ガラス系のコートは、皮膜が薄いので紫外線を反射をする薬剤を入れても問題は無かったのですが、今度のウレタンコートは、皮膜が桁違いに厚いのでそれを入れると透明感が無くなってしまうからなんです。

そんな訳で、UVカットはうたいませんでした。でも吸収剤はたっぷり入っていますので、普通のコート剤なんかよりはUVカット率はものすごく高いんですけど・・・表記はやめておきます。


40.濃色車のコーティング

黒い車に乗っている人が注意しなければいけないコーティング中の注意点はウォータースポットです。
実にデリケートですよね黒い車って。何が問題かと言えば、ウォータスポット。瞬く間に水玉模様が付いていきます。
これを避けるには、洗車後直ぐに水滴が無くなるように拭きあげること。これに尽きます。
ベルツを含めてコーティングに水を使うもの全てはこの問題と向き合わなければなりません。なぜならコーティング中はこの問題と常に隣り合わせにあるからです。

この対策は2つあります。ベルツの場合、洗車後良く拭き取ってボディに本剤を3倍程度に薄めてボディに振りかけそのまま乾いた柔らかいタオルで伸ばします。薄い膜が浮いてきたらその場で拭き取ります。注意する点としては、意図しない塗布面に振りかけてしまい、あとで拭き取りに苦労するケースがあること。その問題をクリアする為に標準施工では、濡れた布に付けてから伸ばすような使用方法を推奨している訳です。
他の方法は、直射日光や温度の高い日を避けることです。単純ですがこれがもっとも効果的です。夏の夜の洗車場なんかでも良いのではないかと思う次第です。


41.アメリカの自動車

これを書いているのは2009年の4月ですが、昨年からアメリカ経済状況は大きな転換期を迎えたようです。

そこで、アメリカの自動車メーカーの話をひとつ。みなさんも不思議に思っていたかも知れませんが、アメリカの自動車って売れているんでしょうか?少なくても日本ではあまり見かけませんよね。イメージもポンコツだとか、無意味にデカイとか、あまりいい印象を持っている人はいないのでしょうか。特にインテリジェンスを感じさせない田舎臭さがありますよね。実際の使っている方から話を聞くと、思ったよりガソリンを食わないとか、ローテクなんであまり壊れないとか、運転がずぼらに出来るとかでそれなりに好評な点もあるようです。それでもGMだけで、世界で1000万台近くを売っていたんですから大したものです。でもアメリカの自動車には、知られざるハイテクの歴史があります。

ところで、私は鍵師の資格も持っています。鍵テクノロジーから見るとGMやフォードはエポッキングなメーカーであります。70年代に、サイドバー式のシリンダー(ピッキングしにくい鍵)を出し。80年代には、鍵に付いた抵抗値でエンジンスタートを抑制出来るVATSキーやPATSキーを出しました。この鍵の誕生によって全米の7割のロックスミス(アメリカの鍵師)が廃業もしくは自動車鍵の扱いを終了したと言われています。

そのころに日本では、鍵なんかいじらなくても針金でドアを開けることが出来た位ですから、その違いは計り知れないほど大きいものでした。

エンジンはローテクでありながら、防犯にはハイテク装備。いかにもお国柄が出ていて面白いと思ったものです。

アメリカの自動車メーカーはそんな国民に支えらて成長したので、効率より、壊れない、簡単に直せる、荷物が沢山詰める等の事が重要だったんでしょうか。

もうすぐアメリカの自動車メーカーの最終的な方向が出ると思います。自分ではアメリカ製の車を買うことはないと思いますが、無くなってしまうのはさびしいと自分勝手な思いを馳せている今日このごろです。

42.集中ドアロック

ついでに鍵の話をもうひとつ。

昔の車で走り出すとドアが自動的に全てロックされるものがありました。今もあるかもしれませんが、現在は少なくなりましたよね。これってなぜだか知っていますか?

元々、集中ドアロックはアメリカから入ってきた装備なんですが、目的は日本国内とは違うところにあります。アメリカの集中ドアロックは、強盗を避ける為に開発されたものなんです。理由はこうです。

当時集中ドアロックが無かった時代、強盗は信号待ちの車に無理やり乗り込んで金品を奪う方法を採っていました。乗ってしまえば鍵をかけたことなんて気にしませんよね。ドアを施錠したとしても全てのドアが閉まっているとは限りませんし。そんな隙を突いて強盗が仕事を行っていたわけです。

そこでアメリカの自動車メーカーは一考を加えました。走り出したら自動的にロックしてしまおうと。それが日本に入って快適装備となったんです。

一方ヨーロッパでは、事故を起こした車のドアロックが原因で救出が遅れ、致命的な人災を生じることが指摘されました。そこで、ヨーロッパの車は走りだしてもロックしない構造、もしくは衝突時にロックが外れる構造に進化しています。

現在の日本では、ヨーロッパ的な考え方によってロックはしないようになっています。日本ではこちらが正論でしょう。

また、97年以降生産のヨーロッパ車は、イモビライザーと呼ばれる防盗装備が付けられています。カギに入っているチップと自動車のコンピュータが照合によりエンジンスタートが出来る仕組みです。日本でもだいぶ普及しています。
古い人なら知っていますが、リモコンエンジンスターターというものがありました。(今もあるかもしれませんが)。家からリモコンでエンジンを始動して乗り込むときは暖かく(涼しく)乗り込めるといった優れものですが、今はあまり売っていませんよね。これもこのイモビライザーが装備されて出来なくなったためなんです。しかも最悪なのは、全てのカギを無くすと自動車のコンピューターごと交換という荒治療が必要な車種もあります。
まあ、せちがらい世の中になりました。


43.容器の悩み

製造元で最終で製品にする際の最後の悩みは容器の問題なんです。化粧品業界はともかく雑貨の殆どのメーカーは、中身で勝負してなるべく安く提供しようと考えているのです。

そこに立ちはだかるのが容器のロット。通常ロットが多くなればコストもそれに合わせて下がっていくものですから、あの天下の花王さんでさえ雑貨品は、同じ型の容器を使用しています。
私のような零細企業は、専用型なんか作ることなんか全く考えていない訳で、専ら汎用容器にラベルや印刷等をして作っているわけです。しかも、共通の容器で。

物によっては、それでもコスト吸収が出来ないものも多々ある訳です。

カー用品を購入して頂ける方々は、化粧品を購入する方と違ってあくまでも中身で評価頂ける方が多いのが最大のメリットであり感謝するところです。
もちろん店頭に置いた場合、パッケージの良し悪しが重要になってくることと思いますが、ここ最近のインターネットメディアのお陰で中身の評価が万人で出来ることによってかなりパッケージの意味合いが変わってきたと感じています。

それは私どもにおいて順風な流れだと思っております。


44. 嗚呼・TOYOTA2000GT

「トヨタ2000GT」この妖艶な響きは私のような40代にも惹かれる思いがあります。そもそもこんな車は、映画の中か博物館にでしか見れないものと思っていましたが、まさか自分で試乗できるとはラッキーでした。

実はこの車のオーナーとは直接の知り合いではありませんでした。芸は身を助けるとは言いますがことのきっかけは、この車のイグニッション不調を鍵屋に依頼したことから始まります。

エンジンは掛かりますが、掛かった後もスターターモーターが回り続けるので直してもらいたいとのことでした。ディーラーでも断られ、鍵屋でも断られ、その鍵屋が私を紹介したことでこの車を見ることが出来たのです。

もちろんこの依頼を受けました。単純に興味からやりたかっただけです。他の業者が断る理由もわかります。なにせ、この旧車の鍵部分は希少なので交換すると部品だけで100万円もしますし・・・。失敗したら大変なことになります。

そこで、鍵部分を分解した後に、パーツを詳細調べる為に写真とCADを引きました。そこで初めて原因が分かりました。・・・段付磨耗です。

それからダイヤモンドヤスリで、一回削っては測定、また削って測定と慎重に行った訳です。丸々3日掛かりましたが、オーナーは大変喜んでいましたので私も舞い上がってしまいました。
非常に高額なお礼を頂いたので、お返しにと作ったのが、「このTOYOTA2000GT Specia Edition」です。

そこでこの2000GTの塗装面なんですが、もちろん再塗装は行っていますが地金の錆が酷くところどころ塗装が浮いているところがあります。もちろん保管はコンクリート製のガレージですが、コンクリートの特性で湿度が逃げにくいこともあり錆の誘発が起こっています。オーナーは気づいていませんが、一部にカビが発生している部分もありました。カビはあまり知られていませんが、地金の内部に達すると更に錆を発生させます。

その特別仕様ですが・・・。
まず、溶剤は最小限で塗装面に全く影響のないものを選択しました。
いくら屋根付ガレージに保管しているとしても、外出時には紫外線の影響が出るだろうと思い新しい紫外線吸収剤を配合しました。この吸収剤は主に200nm程度の紫外線まで吸収できるので結構褪色対策にはいいでしょう。但し他の薬品との相性は悪いようです。
ちょっと油っぽくなりますが錆止め剤も配合しました。
それと防カビ剤も入れてあります。非常に優れたものですが、非常に高いものです。私の扱っている薬品の中でもっとも高価なものです。
何だかんだで、バランスをとっているうちに使い方が難しくなってしまったのが欠点ですが保護効果は抜群です。

こんなものは市販できないので無駄なんですけど・・・。
悔しいので、商品紹介だけはしています。


45. ガラスって何?

一般的にガラスというと窓にはめ込まれた透明で硬いものを想像しますが、実際には非常に広範囲な物質を示しています。そもそもガラスとはなんでしょうか?

かくいうガラスの定義とは・・・。アモルファス状の固体物質なんて難しい話は置いといて、プラスティック製品も殆どがガラスに属する訳です。
私も業界の慣例に従ってガラスコートという表現を使用していますが、ガラスの定義に従って表現すれば携帯電話のディスプレイ部分もガラスですし、電子機器の基盤もガラスコートをしています。

そこで、自動車コーティング剤に於けるガラスとは何を示すのですでしょうか?
殆どの方は、透明な珪素組成の硬くて透明なガラスを想像していると思います。
でも正規な表現を用いると、シリコーン製品が結晶化したものもガラスですし、プラスティックを混ぜ込んであるものもガラスコーティングという表現になります。

作る方としては、非常に便利な物質ですよね。
勝手に消費者の方からイメージを膨らませていただけるのですから。

でも現実は・・・皆様のイメージするガラスでコート出来る・・・難しいですよね。


46. めぐりめぐって

最近(2010年7月)にお客さんから「似たようなウレタンコート剤があるけど同じものですか」と言う問い合わせがありました。早速調べてみましたら確かに似ています。それどころか文章までそっくりです。
早速連絡を取ったんですど、その時の対応が非常に面白かったのです。

 私  :御社の○○について聞きたいのですが?
相手先:当社のは他社のものと違います。
 私  :誰が作ったか知っていますか?
相手先:○○先生です。
     (多分私のことを知っていたと思います。そうでなければ名前を出すことはありません。)
 私  :処方を作ったのも○○先生なんですか?
相手先:そうだと思います。
 私  :おかしいと思いませんでしたか?いつもと違う処方術だと思いませんでしたか?
相手先:そういえば・・・。
 私  :この処方を作ったのは私です。
相手先:そうですか・・・・。
 私  :この処方は○○先生に2年前に提案した処方です。その時一緒に提案書を渡しています。
相手先:・・・・。
 私  :別に責めるわけではありませんが、文章まで一緒と言うのは困ります。
     直ぐにオリジナルの文章に直してください。また、内容に一部間違いがあります。
     お互い当時から改良を重ねているはずですので中身は全く別物です。
     第三者に同じものと思われることはお互いにメリットがないと思いませんか?
相手先:その通りです。
 私  :それでは早急に変更をお願いします。

まあこんな感じだったんですが、初期処方がめぐりめぐってこのような形で再開するとはうれしい限りです。
ついでに、他商品の展開もしたいそうなんで、次回はこちらに相談してくださいと営業まで出来ました。

あれから数え切れない程の改良をしています。最大の改良点は光沢の向上とUV耐性を上げたことですが、あちらではどのような改良をしたのでしょうか・・・?

どちらにせよ、このベース処方が広まり市場が大きくなることは良いことです。


47. 苦々しい中国輸出団

ちょっと前の話なんですが、コート剤を中国に輸出したいとの問い合わせがあり話を聞くこととなりました。

まあ、話の内容は一般的なもので14億の市場とか大風呂敷を広げているわけです。
それでサンプルが必要とか言うわけです。私も色々と経験していますので、怪しいと思うよりも話半分で聞いていたわけです。

まあ、サンプル位は小さい容器に入ったものを渡すのでどうでもいいことなんですが、サンプルより前にMSDSを欲しがるのは少々疑問です。普通に考えるとパクリ準備ですよね。

これはどうしたものかと考えたあげく、偽処方で作ったMSDSを渡すことにしました。

この処方は巧妙で、初期に失敗したもので1ヶ月後に固まってゼリーの様になる処方なんです。もちろん今のものとは全く違い薬剤もかなり換えてあります。

もちろんその後の連絡はありません。

いまごろどうなっているのでしょうか?


48. 難しい質問 「他社との違いを簡単な言葉で説明してください。」

コーティング剤を作った時から非常に良く聞く質問で「他社製品との違いを教えて下さい」と言うのがあります。それで一応は返答はするのですが、次に来る質問が「誰でもわかるように簡単にお願いします。」といものです。

この一見流れるような質問は 私にとっては負のスパイラルに陥るような感覚に襲われ非常につらい瞬間でもあります。

まず、この内容から一つ目の回答が質問者の求める回答にそぐわなかったことが明らかです。
次の答えに対しての感想は・・・「インパクトに欠けますね・・・。」 まあこんな感じです。

そもそも、コート剤の特長なんか全て一緒です。保護期間が長い!いつまでもピカピカ!要約するとそんな内容なんで簡単に説明すればするほど他社との差別化が難しいというジレンマがあります。

ですから、この業界の過剰な商品コピーを一概に責めることも出来ませんし気持ちもわかります。

例えば包丁なんかも同じように、切るという機能は全く一緒で簡単に説明すればするほど「よく切れます!」なんて陳腐な内容になってしまうわけです。そこで、メーカーは差別化を出すためにサンドビック鋼使用とかクロームバナジウム鋼だとか一般消費者にはわからないような特長を出さざるを得ない状況になるわけです。ですが使ってみると特長にはあらわせないような顕著な違いや使い勝手があるわけで、一概に商品コピーだけでは表せないものが多く潜んでいるのが真実です。

振り返ってコート剤を考えると、成分の薬品ひとつひとつを考え組み合わせて行く際に、作っている本人は「この成分で他社との差別化ができる」とか「この処方で他社より安定した製品を供給できる」とかほくそ笑むわけで、この違いが製品の特長となるわけです。

但し外部には通用しないかもしれません。

でも包丁と同じように使ってみると違いは明らかだと信じているわけです。


49. 新しいコーティング剤開発に取り掛かっています

現在新しいコーティング剤に取り掛かっています。といっても一般向けの簡単施工タイプではなく、業者向け仕様の保護期間と光沢が長持ちするタイプです。その代わり施工は電動バフ機がないとうまく出来ない面倒なタイプです。

経過的には非常に苦労しています。というのも、仕上がりはまあ良いとしても、時間が経つとどうしても固まってしまいまともに保存が出来ないからです。
薬剤のバランスを変えたり、違う薬品と差し替えたりしてようやく安定化へ向かっております。

夏の終わりには、納品が出来そうです。
少々楽しみな今日このごろです。

50. 防カビ剤とコーティング剤の相性は?

弊社でも扱っている防カビ剤ですが、気密住宅がスタンダードになりつつある現状を反映してか年々というか年中徐々にではありますが売上が伸びています。カビの大好物は、程よい湿気と温度。現代の住宅はそのどちらも併せ持つカビとっては天国ともいえる環境、すなわち高気密住宅となっています。

良く考えると分かりますが、カビの親戚ともいえる細菌や藻も同じような環境を好みます。これと自動車用コーティング剤とどのように関係するか理解に苦しむかもしれませんが、浅からぬ因果関係が存在します。

そもそも防カビ剤で細菌や藻の発生が防げるのかという問題があります。殆どの防カビ剤では難しいと思います。探していたところ、たまたまテストした防カビ剤が非常に効果が高かったので弊社ではこれを使っています。でなければこんなバカ高い薬品を使う必要なんかありません。

そこで自動車に移りますと、自動車パーツでカビが生えそうなところはシートとか内貼りなんかが思いつくと思います。実際には屋外駐車をしている際は、昼間の直射日光の紫外線、気温等で大きな問題になることはないと思いますが、湿った土の上に駐車しているような湿気の多い場所に駐車している場合には、ドアと車体とかあらゆる隙間に藻が生えていることがあります。これが車体に影響を及ぼす場合があるのです。

藻やカビの中には酸を出すものが多く存在します。酸は錆を誘発します。つまり車体に錆が発生する可能性が高くなります。ですので特注で作ったトヨタ2000GTスペシャルには、少しでも錆の誘発を抑える為に防カビ剤を配合しています。

ではなんで全てのものに入れないのか・・・・コストの問題です・・・・。



51.新しい商品作りって楽しくないですか?


コーティング剤を扱い始めて4年が経過しました。やはり何となくマンネリ化もありリニューアルも含めて新しいものにチャレンジしてみたくなります。そこで目を付けたのはUV硬化樹脂。紫外線を照射すると固まるタイプです。やはり個人的に紫外線にはどうも気になってしまうのは習性みたいなものなのでしょうか。
たまたま訪れた成型試験場にあったものを見てなんとか商品に結び付けないかを考えてみました。この最大の優位性は紫外線対策で、なにしろ紫外線自体を硬化するエネルギーに変換してくれる位ですから期待も高まります。

次にこの手の薬品を探して試作を重ねるわけですが、どーもうまく行きません。考えてみれば当たり前なのですが、濃度を薄めても放置すれば固まってしまうことが問題です。特に直射日光なんか当てたら途端にゲル状になるわけです。

でもどうしてもこの薬品を使いたいのです。
やはり初めての商品ははうれしく楽しいものです。


52.UV硬化樹脂の期待の向こう側には・・・

紫外線硬化樹脂を使って色々と試してみました。まあ思っていたよりも濃度を高めることは出来ませんでしたが思わぬ副産物がありました。
それはくすみの原因である薬品濃度を下げることができたことです。これによって理屈上は透明度を上げることが可能になったわけです。それと、防汚れ性能も上がっているはずですがちょっとわかりにくいかも知れません。

それにしても、現行商品よりも良くなったことは事実ですので今後こちらに統一するつもりです。
コストは現行品よりややというよりも高くなってしまいましたが、赤字のお試し品を廃止して価格も現行と同等にします。(下の53番参考)
2014年2月現在拭き取り作業に問題が残っていますので発売はちょっと先になります。



53.お試し品なんてやらない方がいいのではないか

ベルツにはお試し品を用意させて頂いております。
これって使う方にはとても良いシステムであるとは思うんです。本当に。
でも提供する方としてはとても問題の多いシステムなんです。

現在は300円で行っていますが、これは切手代と容器代、システム料だけでマイナスになります。つまり出せば出すほどマイナスになるものなんです。お一人様ご家族様を含めて一回限りとさせて頂いておりますのでそれは別に宣伝だと思えば納得も出来ますし問題は無いのですが、この商品を頼む人に限って色々な問題が発生することが悩みの種なんです。

代引きにしてくれとか時間指定を頼みたいとか、送り状番号を教えてくれとかの郵便自体を分かっていない方や商品に振込み用紙を入れて送ってくれとか、切手で買いたいとかの根本的な間違いをする人なんかは説明が面倒なんで非常に厄介ではありますが、根本的に悪い人ではないと思うんです。
ですが違うメールアドレスや家族の名前、勤め先の会社の名前を使って複数個注文をする人がいるんです。あたりまえですが、確かに正規品を購入するよりはるかにお得なんでこうした方がよいことは誰にでもわかるんです。でもそうようなことは大嫌いで見過ごしたくないんです。
大した額でもないからと黙って見過ごすことも選択出来ますが、仕事である以上このような方がいる限り最終的にはちゃんと買った方にしわ寄せが来ることが納得できません。
しかも、このようなことをする方はまず正規品を購入することはありませんし、もらってありがとうと言う気もなくただ「俺って賢い」位にしか考えていないんです。

ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、今後は暫くお試し品を休止したいと思っています。
でも少量パックはラインアップに入れたいと思います


54.簡単コートは常備品!

最近、通販関係の仕事が入るようになって来たんです。通販と言ってもテレビショッピングのようなものでなく紙ベースのカタログ販売みたいなものなんで、主なお客さんは比較的高齢の方が多いようなんです。そこで販売店さんからは、難しい説明や使い方が難しいものは避けてた商品を希望されます。
こんな訳で、開発のコンセプトはなるべく簡単に施工出来るもの。お買い得感があるものそこで考えてのが「ロクマルコート」。

ここからは現実的な話で、コート効果が1年とか5年とか(この表現には問題を感じます。)言っていますが、こんな汚れを気にする人が何年も汚れたままにするわけありませんよね。水洗いだけで良いなんて宣伝されていますが、数ヶ月で確実にツヤなんか落ちて来ますし、この手の人は絶対にその間のメンテナンスをやりたいと思っているんです。車を洗ってもピカピカのツヤが出ないなんてつまらないじゃないですか。

その隙間を埋めるために拭き取り不要な処方で500mlの大容量容器に入れて作ったんです。その代わりあまり長持ち(最長3〜4ヶ月程度)はしないので、洗車ごとの使用を励行したんです。
正直言って通常の保護艶出しと考えれると機能としてはこれで充分だと思うんです。その上、洗車後の水滴付いた状態で使用するので施工時のストレスが皆無・・・これは本当に大きなアドバンテージです。
ただし、大量に吹きかけるとムラになりますので少なめに使用するのが良いでしょう。
これが売れてくれると作るのが簡単なんでありがたいんです。


55.スマホクリーナーなんてどう?
私は古くからスマホ的なものを使用しています。初代はシャープのザウルスでした。その後PHSのジェニオを使い、パーム、CE、現在もアンドロイド、アイフォン、普通の携帯を使っています。ジェニオはPHSとPDAが1つになったもので今のスマホの元祖みたいなものだったんですが、使っていると皆に笑われました。ウルトラ警備隊みたいだと。
まあ、3台を使うのは仕事で必要だからで別に趣味ではありません。

それはともかく、画面操作を行うものは異常に汚れるので、常に拭き取りが必要でしかも意外と拭きとった後も綺麗にならないのがネックでした。
身近にあるロクマルコートで拭き取れば綺麗で汚れが付き難くなるのは分かったいましたが、いかんせん汚れの落ちがいまいちなのも事実です。

そこで個人的にスマホクリーナーを作ってみました。
基本はコート剤なんですが、汚れを落ちやすくするために揮発性の高いアルコールを入れてあります。光沢面専用で確かに綺麗になりますが、そんな需要なんか殆ど無いと思うので・・・多分売れないだろうな。


56.新しいコート剤を作ります。
新しいコート剤を作りたいと思います。
今回はヌルピカタイプで、コート剤テストだと比較的良い結果が出るタイプです。
シリコーン膜に厚みを持たせるタイプなので、樹脂等の溶かしこみが出来ないので作りはシンプルになります。すべてのガラスコート剤と同様に光沢がなくなった際は、保護膜もなくなってしまいますので、光沢が落ちて来たら再施工が必要でしょう。とにかくも本質的な保護については注意が必要です。同様に定期的にメンテナンス剤の塗布とかも良い対策です。
しかも施工に対するコツや注意もあまり必要ないので、コンシューマー向けとしてはある意味最良とも言えるものではないでしょうか。

そのようなメリットを持っているにも関わらず、今までこの手の商品に取り掛からなかったというのは、ひとえに他製品との差別化が取れないからなんです。簡単に言えば「何が違うの」の答えが言い難いことです。
まあ、それでも要望があったので作成することしました。

独自性を出し難いシンプルなガラスコート剤ですが、最大の利点は透明度が高く見た目も良いことにつきます。構造的に物理的皮膜が、樹脂コートを含んでいるものに比べてると弱いのですが、定期的にメンテナンス出来るのであれば、綺麗なボディを常時演出することが可能です。これはこれでありです。

ガラスに付着するとギラギラする傾向がありますが、根本的にな出来ない訳ではありません。一般的には視界が悪くなりますので使用はしない方が良いという表現にしておきます。

洗浄しても表面の厚いシリコン膜が薄くなるだけなので、見た目も変化も少なく気にされる方には最適です。
アルミホイールに塗っても、風合いが変わることは無いと思います。
(樹脂コート剤は、表面に膜が形成されるので、白く見えることがあります。)
割りと簡単に施工できるのではないでしょうか。
見た目が良いので、それなりの納得感は得られると思います。


57.新商品の名前を決めました
新しいコート剤の名前はバーゼルコートFです。
Fは普通の意味です。なにが普通かと言うと普通のガラスコート剤だから。あまりにも目立った特長のない非常に難しい商品です。闇雲に光沢が最高とか保護出来ますとか抽象的な表現に終始してしまう嫌いなパターンですが、それ以外に薬品的な特長もないのでその点にはあまり触れずに行こうと思っています。
それでも仕上がり結構よいので、業者の方には最適です。


58.それでも独自性を求める!
新しいバーゼルコートFですが、あまりにも他社との差別化が出来ず悩んでおりました。そこで新しい薬剤を配合してみたところ結構良い感じなので、こちらで調整を進めていました。
その新しい薬剤はアミノ変性ポリマー。通常のガラス繊維ポリマーと特長は似ていますが、こちらは金属イオンとの結合強化を促すタイプということで、ボディとの接着が強いということなのです。簡単に言えば通常のガラスコートより落ちにくいといったところです。
また少々撥水が強くなる傾向もあります。こちらは薬剤そのものの性格なので調整しにくい部分ですが、これもこれでありかと思います。
今までワックスを使っていて、初めてガラスコートを使う方にはこちらの方が違和感が無いかと思います。


59.バーゼルコートを廃番にします。
上記のバーゼルコートFを作るにあたり通常のバーゼルコートを廃番にします。残念ながらバーゼルコートに配合するUV硬化触媒が製造中止となった為です。
廃番なんてことはあるのですが、弊社のような小規模製造元ではオリジナル製品のロット注文なんかは非常に難しいのが現状です。
まあ、その代わりに「バーゼルコートU」を作りました。
特長や弱点などは次の機会に。


60.正常進化バーゼルコートU
バーゼルコートUは、今までのバーゼルからUV触媒を抜いたのでベルツと同様のウレタンコート部分が残った形となります。まあそれではイマイチ感が強くなるので、今までのバーゼルの最大の特長であったUV吸収効果を違う種類のUV吸収剤を使うことで代用させて頂きました。その他微調整を得て進化版というものになったかと思います。

まあ、UV硬化触媒を使えなくなったことは非常に残念です。造る側から言えば今までのUV硬化タイプは神経質な為、デメリットしかありません。それでも独自性を維持できることは非常にありがたいものでした。

使用者から見れば、「別に効果が一緒であれば問題ないじゃないか」・・・ごもっともです。


61.バイクコートも作らないと・・・
誠に受動的ではありますが、UV硬化剤が手に入らなくなりましたのでバーゼルコートは廃番にすることになりました。その代わりコートUとコートFという2本立てで行う運びとなったのですが、バイクコートについては方向性を決めずにいました。

どうしてもオートバイは、洗いにくく複雑な形状をしている部分が多いので保護よりも汚れが付き難い方向性の方が使い勝手が良いのではないかと思うんです。弊社の商品では、コートFがこれに当たります。但し耐熱性なんかはコートUの方が高いので迷っています。
まあ頻度を考えるとコートFベースの方が使い勝手が良いように思えます。
もちろん、樹脂部分へのコートを考えて低粘度シリコーンを加えて、シールドへの塗布も考えてギラツキを抑えるようにしました。

今後はこれでいきたいと思います。。。


62.カーラッピングって便利だな
最近のことではないんですけど、得意先の方がカーラッピングをしたことを教えてくれました。仕上がりは非常にいい感じなんですが、当時はびっくりするほど高くてとても一般的ではないように感じたことを覚えています。

それから時は過ぎて、カー用品量販店でも施工サービスが行われるようになったのを見ていよいよ普及期に入ったかなと思っています。

個人的にラッピングのメリットは、塗装面の保護及び傷防止・傷隠しなどの基礎塗装には影響を出さないことにあると思っています。特に天井部やボンネットの熱・太陽光劣化の防止やドア下部の傷防止などには、コストとの兼ね合いができるのであればメリットが図りしれなく大きくなると思います。
もちろん色焼けなどで、長期に使用すると剥がした時に色の違いが出ると思いますが、表面の劣化対策を考えると、それでもメリットは大きいと思っています。
あぁ、ラッピングって便利だなと思うこの頃です。

でも一つ疑問だったのは、関係するどの業者に聞いてもメンテナンスは不要ということで今一つ納得ができない点にあります。どうせなら長持ちする方がいいと思いませんか。。。


63.カーラッピングに求められる性能とは?
カーラッピングでは塗装では出来ないようなことが可能になります。それが3Dフィルム。要は凸凹面があるシールです。
見た目にには非常に面白く個性的なんですが、なんせ汚れが付きやすい。そこで何らかの防汚対策が必要になってくる訳です。しかもフィルムと言っても塩ビですから基本的に黄色化の傾向もあるかもしれません。
この場合、一番影響を受けるのが白色などの淡色系なので、こちらにターゲットを絞って対策商品を作ることとしました。
もっとも濃紺系ではうっすら白くなるので使えないのですが。。。

内容的にはフッ素系の汚防剤、紫外線対策剤、定着剤が主成分となります。
これでメンテナンス不要のラッピングをメンテナンス必要にするとは愚の骨頂となるのか疑問ですが、メンテナンスしないと不安という向きには良い選択となるのではないでしょうか。


64.先にミラーコート剤を発売します!

とても有効な薬剤が開発されましたので、こちらを使った商品を発売します。
ミラーコートです。たまたま知り合いの薬剤メーカーから新しいものの紹介があったんですが、この性能がずば抜けています。全く新しいフッ素化合物なんですが、持ち前の防汚性能で水も油も弾きます。またガラス面と強力に結合(この場合は結合と言っても良いと思います)しますんで、スチールウールで擦っても剥離しない。ある意味強力である意味つぶしがきかない性能です。

ただし弱点もあって、ガラス面と金属の地金面しか結合しません。簡単に言うと塗装したボディやアクリルのヘッドライト、メッキには使えずフロントガラスとかバックミラーのようなガラス面しか使えないというとことん使用制限がある特性です。
しかもコストも非常に高い。

泥を被っても、オイルが付着しても簡単に弾く特性はちょっと気分が良いのです。しかも薬剤メーカーは3年は性能が変わらないと言ってますが、個人的感覚だと5年は問題なさそうです。

今回自動車用にカスタマイズしました。透明度も高くちょっと楽しいこのミラーコートを一度お試しください。



65.フロントガラスにグラスコート

以前からミラーコートを発売させて頂いておりましたが、フロントガラスに使用するには躊躇しておりした。

一つ目が使用量の問題。
この薬剤は非常に効果が高いのですが、コストも高い。しかも揮発性も高いのので塗っているそばから乾いてしまいます。ですのでムラなく使用するには大量の薬剤を使うか、ある程度細かく分けて商品を作るしかなかったわけです。そこで、アルミパックとしたのですが、現行品で量を増やすとどうもシール部分が波打ってしまうような気がしてなりません。結局、50日以上も放置して揮発具合を調べてみる形となった訳です。結局問題は無かったので一安心といったところです。

二つ目は汎用性のないこと。
確かに水も油も弾くのですが、市販の撥水剤とかも弾いて塗れません。ワックスもだめです。つまりこれしか頼れない状態になってしまいます。しかも、撥水剤のような疎水性の弾き方ではなく、なんとなく滑っているような弾き方・・・納得頂けれるのでしょうか。唯一、汚れは圧倒的に付かなくなりますので手入れは簡単です。

最後に剥離方法。
このコート剤を剥がすには2つの方法があります。一つは酸化セリウムを使ったコンパウンド作業。簡単に言うと削りとる方法です。珪藻土とか酸化アルミ等のやわらかいコンパウンドでは取れませんので少々厄介です。もう一つは強アルカリでの溶かし取り。苛性ソーダで直接擦るような荒治療となります。皮膚も溶けてしまい、目に入ったら角膜も溶けてしまいますので、あまり推奨できませんね。

効果に裏付けされた汎用性のない部分がコンシューマー向けとしてのデメリットかもしれませんが、結構良品です。


66.新しいコート剤を作りました。

全く新しいコート剤を作ることになりました。新しい基材が開発されたのでそれを転用したものです。コンシューマー用として今までデメリットとされた施工方法や再施工方法を大幅に改善できたので、ある程度簡単に施工できることが最大の要因となった訳です。

まあコート屋さんでは間違いなく最終工程にポリッシャーを用いています。もちろん使った方が簡単でいいのですが一般の人なんかは持っていませんのでなんとなく躊躇されると思います。それが今回の製品ではクロスでの拭きムラが最低限に抑えられるのでかなり安全に使用ができます。

そして最大のメリットは、劣化した場合表面にザラツキが出ないこと。これは計り知れないほど重要で、再施工時にコンパウンド掛けが不要又は最低限で可能ということになります。コンシューマー向けに最大に躊躇したのはこの問題で、施工時の何倍も大変な再施工が一般向けとしては使えないとの判断をしたためなんです。

とは言っても試験当初は色々と問題を抱えていたわけで、テーブルテストではどうしても結果が悪いので直ぐに選択肢から外してしまいました。
ただ光沢保護持続性が高かったのでその後の実車テストを継続して行っていたんです。ところが実車の場合、テーブルテストでの問題があまり目立たなかったんですね。薬品を間違えたかとも思った訳です。

ちなみにどんなところが問題だったかとういうと・・・。

まずは拭きムラの件。机の上の小さな鉄板ではなんとなくムラが発生してしまいこれは使うのは難しいか・・・。また硬化時間が長くそれまで気を使うのがどうしても納得できなかったように記憶しています。

ムラについては一部の薬剤が多すぎることが原因だったので成分調整を行い、同時に硬化時間も外での施工時は丁度良いものになりました。まあ簡単な調整でした。

それでもこの製品の基本性能は高く、ありがたいことに1年程度は光沢も変わらないというものです。実はこちらの薬剤を選定時に他の3品も同時にテストを行っていましたが、他の3品も1年程度持つとのことでしたが、数ヶ月で被膜は残っているものの光沢感は落ち施工時の状態とは言えないものでした。唯一これだけは圧倒的な光沢感が持続したのが印象的です。

そこでこちらを選定して新商品とさせていただいた訳です。下地作りが出来るのであれば業者に出すよりもメリットがあると思いますよ・・・本当に。下地ができればですけど。
それでもデメリットも多くあります。それは次のトピックで。


67.新しいコート剤のデメリットとは

非常に有効な新薬剤を用いたこのコート剤ですが、一般使用に於いては問題もあります。これが使う人たちに大いなる後悔をさせる原因となることは充分に予想ができます。だからこの場を借りて記載しちゃいます。

●まず下地を綺麗にしないといけません。適当に汚れを落とした上に塗ることもできるのですが、どうせなら綺麗に上に塗るのが良いですよね。あとでコートを塗り直したいと思っても・・・これは次の問題に続きます。

●重ね塗りは一度被膜を落としてから
劣化して被膜が殆どない状態なら問題ありませんが、残っている場合その上に出来た被膜は下の被膜の劣化と共に取れてしまいます。その為にも古い被膜を取る必要があります。面倒ですね。

●ガラス等の使用しない部分はマスキングが必要
ガラスなどに塗ると視界を妨げる可能性があります。それを避ける為にも塗らない工夫が必要なんです。説明書にはマスキングしてから行うと記載しますが、現実的にはマスキングをしないまでも気を使って塗り拡げる必要がありますね。まあ、付いた場合は油膜取りで擦ればよいのですが。

●価格が高い。
こちらの薬剤は非常に高価なので、気軽に行えるものではないんです。上記の下地を綺麗にしてからというのも、一度塗ると再び塗るのが面倒なこともありますが、高いことも一因になっています。

●使い切らないといけない。
この薬剤、本当に保存性が悪いんです。商品説明にも書いたんですが、アルコール縮合反応で組成を変化させるタイプなので、封を開けると同時に硬化が始まってしまいます。ですので基本的には使い切りと考えた方がいいんじゃないかと思うこともあるくらいです。それでも空気に触れた部分が固まってそれ以上の硬化が進まないので残った部分は使えるんで大丈夫ともいえるのですが。

こんな感じでデメリットも多くあるんですが、塗ってみると意外と簡単というようなこともあり一般市場投入の運びとなった訳です。

ちなみに商品名は
「バーゼル コートPRO-G」ということにしました。

既存のバーゼルコートU/Fとの違いは次回のトピックで。


68.バーゼルコートU/Fとバーゼル コートPRO-Gの違いって・・・。

バーゼル コートPRO-Gですが、いままでこのような業者用のものを出さなかった理由はズバリあるのかと聞かれれば、やはりあります。

最大の問題は継続して使用することが出来ないと判断したためです。上のNo67にも書いてあるのですが、とにかく塗り重ねが出来ないというかやっても無駄なことが最大のウィークポイントです。しかもその分効果があればよいのですが、下のコート層の劣化具合に依存しますので、当初の持続性はないのは当然です。

また経時と共に多少の光沢の衰えがあることは避けられないので、なにかしらの対策をする必要がある訳です。そこでお手軽なメンテナンス剤なんかを塗ってお茶を濁すようなことをしなければなりません。1年に一回行うと言っても、その期間のある程度はメンテナンス剤の力を借りている状態です。

それならコートU/Fの方が長期に於ける保護性能に有効かと考えるのも当然かも知れません。

しかもバーゼル コートPRO-Gは、劣化前の剥離にはコンパウンドを使用しなければなりません。それだけでも頭が痛い問題です。


今回の新しいコート剤を選んだのは性能の持続性がよいことだけなく、劣化具合が良いと言ったまず評価とかけ離れたところにあります。自然に劣化するということは再施工が容易なので一般向けとしても使えると判断したからに他なりません。

それよりも年数回コート剤を塗るのであれば、コートUやFもいまでも良い選択かと思います。目安としては、コート剤を3回/年以上行うのであれば既存のコートUやF、1〜2回/年程度の場合は新しいコート剤を使用するのが良いと思います。


69.進化したガラスコート

当方で扱っているガラスコートやミラーコートなんですが、個人的にはかなり良質なものだと思うんです。なんせ本当に数年も効果が持続しますし、金属たわしで擦っても落ちない強固な吸着性は特筆できるんではないでしょうか。
それでも本質的には、フッ素の摩擦係数を落とす弾き方なんで油が水を弾くような激しいものではないというか別の弾き方なんです。その代わりシリコーン素材の撥水剤には出来ないような、ワックスとかシリコン被膜まで弾くようなことが可能となった訳です。もちろん雨なんかは疎水性の弾き方に比べるとちょっと効果が薄いように感じるかもしれませんが、それでも初期性能が数年に渡って持続した上にシリコン被膜も排除してくれる非常にありがたいコート剤であることには変わりません。

それなりに満足してはいたんですが、化学メーカーより他製品の転用で撥水性が非常に高くなった薬剤が出来たということでテストを行いました。そしたらまあ・・・正直言ってがっかりしました。薬剤が悪いということではなく、その前の薬剤を先に出してしまったことにがっかりしたんです。それだけ撥水性が高く実用的だったからです。
データも作成して比較表もあると思いますが、旧品を使う意味がないという感じです。

出してしまったのでどうにも出来ませんが、早々に商品切替を行うつもりです。今まで購入頂いた方には大変申し訳なく思っています。なにか違う形でお詫びさせて頂きたく思っています。商品切替には非常に神経を使いますね。


70.さらに進化したガラスコート

誠にうれしくもあり残念でもある結果となりました。
ご好評を頂いておりましたバーゼルミラーコートとガラスコートですが、発売1年を過ぎて新しく進化したのです。これについては大変喜ばしいことなんですが、これを購入した方にとっては騙されたと感じるかもしれません。
新しいものは、価格も同じで撥水撥油性の向上と耐候性を高めたものです。

5年も経過していれば新しいものを出しても問題もないとは思うんですが、1年では短すぎます。
旧製品を購入して新しいものを購入する場合は何らかのメリットをつけるつもりではいるのですが・・・誠にすみません。



71.使いやすい薬剤とは・・・なんてベースコート

以前からオリゴマーレジンを使ったコートPRO-Gを取り扱っているのですが、如何せん保存性が悪いので困っています。本来の性能的なことはなにも問題がないのですが、保存性がシビアで困っています。数ヶ月で固化してしまうことが多々あるのです。もちろん季節にもよることもありますが、基本的にその点が苦手なのは事実です。

そこで今回保存性の良いものをチョイスして新たに1から作ることをしました。それが「ベースコート」。正直言ってPRO-Gより光沢持続性がやや劣るのですが、実質的には問題ありませんし、それよりも他のガラスコートとの相和性が高いので、上から無理なくメンテナンス剤なんかを使うことが出来ます。この方法を使えばPRO-Gの単独使用よりも遥かに長い数年程度の保護光沢性を維持出来ます。

しかも価格も低く抑えることができますので、かなりお薦めな方法です。



72.ベースコート+メンテナンスコートで数年しか持たない理由とは

一般的な見解でベースコートの上にベースコートを被せているのに半永久的にならないのは何故かという疑問が湧きますよね。ごもっともだと思います。
そもそもベースコート寿命が最長でも3年程度だからなんです。ベースコートに寿命があるのは、主に紫外線等の化学的要因と雨やホコリ・チリ等の物理的要因があります。後者の物理的な要因はメンテナンス剤で延ばすことが出来ますが、化学的要因の寿命は防ぐ事ができません。コートした車を走らせなくとも日を浴びれば劣化します。これは防げない事実です。それが数年使えるという根拠になっているんです。

もちろんベースコートを主とした保護性能という意味での寿命ですので、上から塗るコート剤の性能とは関係ありませんので、見た目とが現実的には半永久とも言えるかも知れません。
でも本質的な意味での寿命は数年となります。



73.樹脂が白くなりました

発売しておりました無塗装樹脂コート剤ですが樹脂表面のクラックの中に薬剤が染み込むように作っておりました。 当初はこちらを使うことがメリットとなったのですが、複数回使うとその薬剤の特性から薬剤自体を弾いてしまうため、 クラック中に薬剤が染み込まないというデメリットもありました。その反省を踏まえ、ベースコートの派生ということでこの樹脂白色化復元薬を作った訳です。

本音を言うとこちらの方法も検討していましたが、コストの折り合いが付かなかったのでこのような形となりました。
このタイプの方が復元力が強いのですが、光沢が出てしまうことがメリットでもありデメリットでもあります。光沢を気にしないのであれば 良い選択ではないかと思います。

この樹脂用白色化復元薬の発売を期に従来の無塗装樹脂コートを廃番とさせていただきます。


74.新しいロクマルコートを作ります

当初冬場のコート作業が面倒で面倒で仕方なかったので、とにかく簡単でということで「ロクマルコート」を作りました。たしかに長期保護を謳うコート剤は間違いなく拭き取り作業が伴います。それがとにかく面倒で疲れるし時間も掛かるし・・・。
その点ロクマルは拭き取りが必要ないから気が楽ですよね。洗車機で入れた後に拭き取り時に使えばいいだけですので、本当に10分洗車です。

そんな感じで今でも一番使っているロクマルコートですが、そろそろ新しくしようかと思っている訳です。本来なら持続時間を伸ばしてなんて考えるですけど、ちょっと難しいので後回し。どうせ汚れることは避けれないので、このような使い方だとあまり必要性を感じませんし。

そこで気になった機能を追加することにしました。それは「剥離作用」!
さすがに長期に於ける剥離効果を見込める訳ではありませんので、ロクマルなんかが最適です。仕組みは簡単で、汚れと一緒に剥離剤の一部が剥がれるのでくっつき難いといったところ。
幸いにもガラスコート層と剥離層の屈折率が近いのでムラも出ないし相性も良いみたいです。
あまりにも薄い膜なんで、効果は限定的なんですが、あった方が良いに決まってます。

前のロクマルコートより容量3割増しで少しお値段が上がってしまいましたが、納得できる範囲かと思います。どうでしょうか?


75.ハチマルコート?なんだそれ

毎回春先にコート剤を出すことが多いのですが、今度こそは秋口にと思っていたんですけどやっぱり春先になってしまいました。
そろそろロクマルコートのテコ入れというか飽きて来たということもあり、後継商品を考えていました。そこでまあ基本性能のブラッシュアップということで、今回「ハチマルコート」を導入しました。

商品の肝は、保護光沢成分が経時によって昇華(揮発)することによって役目を終えるのですが、それをある種の薬剤を混ぜることで遅らせることができるというものです。真空パックをする訳ではありませんので、画期的に性能がアップするわけではありませんが、3割程度の保護光沢性が維持出来ると言うことでゴロの良い「ハチマル」を商品名にしました。

コート剤を初めた当初、コート剤の本分はひたすら長期持続性とかを求めることが良いことと信じておりましたが、長いこと続けることによって考え方もかなり変化しました。今ではどのようなコートをしても雨が降れば汚れるし洗車は必要、それより洗車時簡単で早い事が重要との意識に変化しています。もちろん加齢も加わり、面倒なことが出来ないという側面もあります。
結局、使っているのはロクマルコート。今回はその基本性能を上げた形となります。

なんとなく夢が無くなる話ですみません。




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